松山市三津で生まれた言論人・水野広徳(1875~1945)は、明治37年に日本海軍軍人として日露戦争に従軍し、日本海海戦史「此一戦」を出版してベストセラー作家となりました。しかし、第一次世界大戦後の欧州の悲惨な戦況視察のあと、一転して非戦を主張するようになりました。大正10年、軍部の反感を買い退役を余儀なくされた後も、重なる発禁処分にもひるむことなく、言論人として率直、明快な態度で自分の考えや筆を曲げることはありませんでした。
殊にアメリカを仮想敵国とした軍部の新国防方針に反対し、日本がアメリカと戦えば、東京は一夜にして焼野原になるだろうと予見した先見性は歴史が証明しています。豊富な軍事知識と近代戦争の実情を視察した経験を踏まえ、軍縮・非戦論、平和論を積極的に展開したその論理の明快さ、分析の鋭さ、思索の深さは、政治・軍事・外交・社会・思想史など近代史のいろいろな分野で大きな業績を残しています。
この反戦・反骨に生きた水野広徳の追悼法要を実施し、彼の生涯を顕彰してまいりたいと考えます。ご参集いただければ幸いです。
日時 | 平成27年(2015年)10月18日(日) 10:30~12:30 |
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場所 | 蓮福寺(松山市柳井町3-6-3) | |
参加費 | 無料(定員80名/先着順) | |
《追悼法要》10時30分~10時50分 (墓前) 《演奏・講演会》11時00分~12時30分 (2F ホール) 演奏:筝曲「優」「水野広徳」 生田流 岳の会 主催 白方岳氏 小黒良江氏 講演:水野広徳の少年時代 ~自叙伝と家計簿をてがかりに~ 松山市立子規記念博物館 学芸員 平岡瑛二氏 | ||
主催・発起人 |
蓮 福 寺・住 職 山岡 宏 NPO法人アイムまつやま・理事長 菅 紀子 南 海 放 送 株 式 会 社 ・会 長 河田 正道 |